柿内尚文さんの「バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰もが身につく36の伝わる法則」(かんき出版)をAudibleで聴いた感想となります。
「伝わる技術」ついて、自分なりに学んだことを書いてみたいと思います。
著者の柿内尚文さんについて
以前、「パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法」を同じくAudibleで聴いたのですが、同じ著者になります。
出版社の株式会社アスコムで数々のヒットメーカーとして、また取締役として、幅広く活躍されている方です。
「パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法」については別の記事にまとめましたので、合わせて御覧ください。
なぜ、「伝える」ではなく「伝わる」技術が必要なのか?
本の冒頭で柿内さんはこう述べています。
「伝わらないのは存在しないのと同じ」
柿内尚文著「バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰もが身につく36の伝わる法則」(かんき出版)より
これはいきなりグサッとささる一節ですよね。
以心伝心とかいう言葉がありますが、現実はそうは甘くありません。
自分が伝えていると思い込んでいるものは、殆ど伝わっていない可能性が高いのです。
結局「伝える」と思っていることは、独りよがりだったりするかもしれない、ということです。
存在を明らかにするためにも、この「伝わる」技術を学ぶことがやはり大切だと感じました。
では、伝わる技術って…それを学ぶことができるのが、この本なのです。
「伝わる」構造と技術
まず、「伝わる構造」は7階建てと柿内さんは述べています。
その7階建ての構造は次のとおりです。
- 伝わる構造1階 ゴール設定
- 伝わる構造2階 納得感(理解する、腑に落ちる
- 伝わる構造3階 相手ベース
- 伝わる構造4階 見える化
- 伝わる構造5階 聞く力
- 伝わる構造6階 親近感
- 伝わる構造7階 信頼感
私は元々営業職だったので、この構造を商談になぞらえて考えていました。
- ゴールはまず、商談を成立させること。
- 次に納得感を得るには数字によるデータを用いること。
- 相手ベースで考え、メリットを感じられるか?
- それを見える化=自分が提案したサービスから描かれる将来像を明確にできるか?
- お客様のニーズをきちんとヒアリングできているか?
- お客様との共通点、相手への興味で親近感を得られているか?
- そして信頼感を最終的に得られているか…
自分ゴトとしてこのように考えてみると、案外しっくり来るものがあります。
これは社内などのコミュニケーションでも、同様なことが言えるのかもしれません。
さらに「伝わる技術」を磨く法則の数々
これらの構造を肉付けすべく、柿内さんは16の「伝わる技術」をこの本で伝授してくれています。
どれも膝を打つような法則で、納得感のあるものばかりです。
Amazonでこの本を紹介しているサイトに全て出ているので、そのまま羅列すると…
比較、フリオチ、ファクトとメンタル、脳内チューニング、言いかえ、外部力、相手メリット、3つのグッド、たとえ、ネーミング、間、数字、読点、文脈、結論の伝え方、本能の言語化
となります。
それぞれを具体的に例をあげ、活用法を伝授してくれているので、大変有用だと感じます。
共通して言えるのは、全て言葉を「活かす」技術だということ。
一番伝えたいことに対して、どの手法を使えば相手に「伝わる」のか?
これらのフレームワークを道具として考え、用途に応じて使いこなしていく。
せっかくこのような技術があるのであれば、学んで必要に応じて使えるようになれば、少し視界が変わってくるかもしれません。
それぞれの「法則」の詳細については、ぜひ本を手に取って確認してみてください!
「伝わる」人がやっていること
「言わなくてもわかっているはず」が引き起こす悲劇、という節があります。
私も50年ばかり生きてきて、これは真だと感じます。
結局何かしら言葉にしないと、実は伝わらないことは多いのです。
家族、特にパートナーでさえそうなのですから、同僚や友人などはさらに伝わらないはずなのです。
柿内さんも「不満の元凶は伝えないこと」と述べています。
これが溜まってくるとトラブルになる、ということです。
ですから、日常生活に於いて「伝わる」ための努力がいかに大切か、ということを考える必要があるわけですね。
まとめ:「伝わる技術」を1つでも多く得て、より良い生活を送ろう。
日々の生活の中で、相手にどのようにしたら「伝わる」のか?
テキストや会話だけでなく、日常的にどのような行動をとったらよいのか?
そんなことも含めて考えさせられる1冊でした。
私はまず、やはり相手への接触頻度が大切なのでは、と考えました。
SNSでは日々投稿をしている人が存在感を発揮します。
社会では上司や同僚、仲間や家族とのコミュニケーションの頻度で、その存在感を出すことができます。
やはりそこに存在するということ。
まずはこれがないと、始まらないのです。
スタート地点に立つことができたら、これらの技術を使い、しっかりと言葉を伝えていくことが大切になってきます。
相手を思い、この本のように言葉の力で3つのグッド『自分と社会の「三方よし」』になれたら、より良いコミュニケーションと他者との関係性を持つことができるかもしれませんね。
最後に「バナナのエピソード」は著書の巻末にあります。
クスッとさせられる愛情のある一節でした。
こちらも合わせて楽しんで頂けたら、と思います。
私は主にkindlePaperwhiteとAudibleでの読書を楽しんでいます。
kindlePaperwhiteはスマホ読書と違い通知が来ないので、読書に集中できるだけでなく、目にも優しいと感じています。
スキマを見ては楽天マガジンのサービスを活用して、iPadで雑誌を眺めたりもしています。
1~2冊程度の価格で1,000誌以上見ることができ、ペイできるので愛用しています。
また、Audibleは「耳活」として、家事などの作業に取り組みながら読書をするのに最適だと思っています。
耳活については別の記事でまとめていますので、よろしければ併せてご覧ください。
それではまた!
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