不安は「気の持ちよう」ではなかった
不安を感じるたびに、
「考えすぎないようにしよう」
「もっと前向きにならなければ」
そうやって思考を修正しようとしてきました。

「不安になる自分が悪い」と思っていた時期もありました。
私自身も、不安は性格やメンタルの問題だと思っていた一人です。
しかし『不安だらけの人生に終止符を打つ楽観力強化法』を読んで、その前提が大きく変わりました。
この本は、不安を精神論で片づけません。
一貫して語られているのは、
脳と体、そして体内で起きている反応の話です。
それが、これまで自分が無意識に続けてきた生活習慣と結びつき、
「だから少しは楽になっていたのか」と、はっきり理解できました。
この本の軸は「心」ではなく「仕組み」
まず押さえておきたいのは、本書の立ち位置です。
- ポジティブ思考を押しつけない
- 気合や根性に頼らない
- 感情を無理に変えようとしない
代わりに示されているのは、
- 不安を感じるとき、体の中で何が起きているのか
- なぜ勝手に不安が強くなるのか
- どうすれば自然に落ち着く方向へ切り替わるのか
という、生理的・科学的な視点です。

「考え方を変える前に、体の状態を見直す」発想が新鮮でした。
この前提を理解すると、本書で紹介される行動や習慣が、すべて一本の線でつながって見えてきます。
不安の正体は「体を守ろうとする反応」

本書で語られる不安は、ネガティブな感情や思考のクセではありません。
不安とは本来、
危険に備えるために体が自動的に起こす反応です。
この反応が起きると、
- 注意が外に向く
- 体が緊張する
- すぐに動ける状態になる
といった変化が、体の中で連鎖的に起こります。
その背景には、体内物質(ホルモン)の働きがあります。

「不安=異常」ではなく「通常運転」だったんですね。
問題なのは、この反応が必要以上に続いてしまうこと。
理由がはっきりしないのに落ち着かない、
常に何かに追われている感じがする——
それは心が弱いからではなく、
体が警戒モードから戻れなくなっている状態だと説明されます。
肩甲骨を動かすのは「体からブレーキをかけるため」

では、その過剰な警戒状態をどうやって切り替えるのか。
ここで登場するのが、体の使い方です。
本書では、
背中の中でも特に大きな可動域を持つ部分=肩甲骨を動かすことが、
体を落ち着いた方向へ導く助けになると述べられています。
これは単なるストレッチの話ではありません。
体を動かすことで、
先ほどの反応とは逆の働きを促す仕組み=これにも体内物質(ホルモン)の働きがある、という説明です。

「体を動かす=体をほぐすことや、気分転換」以上の意味があったとは…
ここを読んで、私は強く反応しました。
というのも、私は毎朝起床後に自衛隊体操を行っており、
その中で自然とこの動きを取り入れていたからです。
「呼吸が深くなる」
「気持ちが切り替わる」
そんな体感の裏側に、ホルモンレベルの理由があると分かり、
自分の習慣が「正解だった」と確信できました。
朝のルーティンとRAS(脳幹網様体賦活系)

本書では、朝の行動がその日一日の意識や行動に与える影響についても触れられています。
ここでキーワードとして出てくるのが、
RAS(脳幹網様体賦活系) です。
RASは、
- 何に注意を向けるか
- 何を重要だと認識するか
を選別する、脳のフィルターのような仕組みです。
朝のタイミングで、
- 体をしっかり動かし
- 意識をある方向へ向ける
この組み合わせが、
その日一日の“見え方”を左右する、という考え方が示されています。

「朝をどう始めるかって、思っている以上に大事なんですね」
具体的な所作や言葉については、ここでは触れませんが、
私自身は「いつもの朝の体操に、少し意識を添えるだけでいいのでは」と感じました。
「分泌させる方法」に焦点を当てた一冊

本書の後半では、
体を落ち着かせる働きを持つ体内物質(ホルモン)について、さらに踏み込んだ話が出てきます。
ここで強調されているのは、
- 栄養の一般論
- 生活改善のチェックリスト
ではなく、
どうすれば体内物質(ホルモン)が“自然に出やすい状態”を作れるかという視点です。

「出そうとする」のではなく「出る条件を整える」発想!
このテーマについては、
著者の別の著書でより詳しく語られており、
私自身も以前、その内容をブログ記事としてまとめています。
👉 この体内物質(ホルモン)を分泌させる考え方については、以前書いたこちらの記事で詳しく触れています。
今回の一冊は、
その知識を「不安への対処」という文脈に落とし込んだもの、
と捉えると理解しやすいと感じました。
まとめ:不安は「性格」ではなく「体の状態」だった

『不安だらけの人生に終止符を打つ楽観力強化法』を通して一貫して感じたのは、
不安は
- 気の持ちようでも
- 性格の問題でもなく
- 脳と体、そして体内の仕組みが作り出している状態
だということです。

「自分を責めなくていい」と思えただけでも、この本を読んだ価値がありました。
だからこそ、
無理にポジティブにならなくていい。
気合で乗り切ろうとしなくていい。
体を動かし、
朝の習慣を整え、
自然に切り替わる条件を用意する。
それだけで、不安との距離は確実に変わる。
精神論に疲れた人ほど、そっと手に取ってほしい一冊です。
私は主にkindlePaperwhiteとAudibleでの読書を楽しんでいます。
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耳活については別の記事でまとめていますので、よろしければ併せてご覧ください。
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