これだけ任意保険にロードサービスが付帯されているのに、わざわざJAFに加入するメリットなんてあるの??
うちはちょっと運転に不安があるから、むしろロードサービスを充実させたいんだけど…
何か良い方法はないかな?
加入している損保によっては、意外なことにJAFに入っていることでロードサービスが強化されるんですよ!
人によっては頼もしいサポートになりますし、その他にもメリットがあったりします。
実は私もずっと自動車の業界で働いていますが、損保の人にこの話を初めて聞いた時は驚いたことを記憶しています。
今回は「加入している損保によって、JAFに加入しているとロードサービスが強化される」という点や、その他のメリットについて解説したいと思います。
JAFには「自動車保険加入者への優遇サービス」がある
これは加入損保次第なのですが、JAFに加入していることでかなり守備範囲が広くなります。
各損保によって優遇サービスの詳細が変わってくるので、個々の損保の内容を確認する必要があります。
私は現在、東京海上日動の自動車保険に加入していますが、まずがこちらを例に見てみましょう。
主なサービス 内容 | 保険付帯 サービスのみ | JAF+ 保険付帯 サービス |
---|---|---|
現場での応急 対応にかかる 部品代・消耗品代 | 自己負担 | 保険期間中※1に1回 東京海上日動が 4,000円まで負担※2 |
けん引・搬送 | 15万円まで 無料※4 ※5 | 15万円まで 無料※3 ※4 ※5 |
バッテリー上がり | ○対象 | ○対象 |
燃料切れ (ガソリン・軽油) | △回数制限 あり※7 | ○対象 |
燃料切れ時の燃料代 無料サービス※6 | 保険期間中※7 に1回 | 保険期間中※7 に2回 |
キーの閉じ込み | ○対象 | ○対象 |
パンク時の スペアタイヤ交換 | ○対象 | ○対象 |
パンク 応急修理 | ×対象外 | ○対象 |
タイヤチェーン の着脱 | ×対象外 | ○対象 |
雪道・ぬかるみ等 (スタック)からの 引き上げ | ×対象外 | ○対象 |
自然災害に起因した 事故・故障 | △一部対象 (地震・噴火・ 津波は対象外) | ○対象 |
※1 長期契約の場合は1保険年度
※2 保険始期が2019年1月1日以降のご契約で、事前に東京海上日動へご連絡いただいた場合が対象。
保険始期が2018年12月31日以前のご契約については、30分を超過した場合の作業料(部品代・消耗品代を除く)を東京海上日動が負担。
※3 JAF会員無料範囲を除く。
※4 保険始期が2019年1月1日以降の契約については、バッテリー上がり、キー閉じ込み、パンク時のスペアタイア交換等の緊急時応急対応費用と合計での限度額。
※5 事前に東京海上日動へご連絡いただいた場合で、東京海上日動が搬送先の修理工場等について承認したときは無制限(保険始期が2014年10月1日以降の契約が対象)。
※6 1回に最大10Lまで。自宅駐車場等での燃料切れは対象外。
※7 保険始期が2018年1月1日以降のご契約の場合。長期契約の場合は1保険年度。
保険始期が2017年12月31日以前の契約については1年間。
※2022年1月現在
赤文字が強化されている部分です。
主にタイヤなどの足回りが原因で自走不可となった場合に、強くなる印象ですね。
ちなみに優遇サービスは個人だけでなく、法人会員も対象になっています。
経営者の方はチェックしてみてください。
優遇サービスのある損害保険会社、もしくは共済は14法人
詳しくはJAFのページから見て頂きたいのですが、4大損保といわれる東京海上日動、あいおいニッセイ同和、三井住友海上、損保ジャパンはもちろん、JAなどの共済もOKです。
気付いたのは通販・ダイレクト系の損保は殆どないところ。
自分の加入している損保と、他の損保を比較してみても良いと思います。
JAF加入に向いている人
私が考えるJAF加入に向いている人は、次の4つに当てはまる人かなと思います。
- ロードサービスを手厚くしたい人
- 今の保険証券を見て使用環境を考えて、ロードサービスを少し強化した方が良いと考える人は向いていると言えるでしょう。
市街地よりも主に人里少ない郊外を走る機会が多い人は、良いかもしれません。 - 初心者の人
- 経験が少ないが故にトラブルに陥りやすいのが初心者。
どうしようもないのですが、何かあった時の安心感を買う、といった点ではJAFの優遇サービスは心強いでしょう。 - 年に数回スキー場への雪山レジャーを楽しむ人
- 主にいつもは雪の降らない地域にいる人で、年に数回ゲレンデなどのスキー場への雪山レジャーを楽しむ人は加入するメリットはあると思います。
最初の図のように、自然災害に起因した事故・故障、雪道からの引き上げ、山道での自走不能時の対応にはとても優れていると感じます。 - 自分の車だけでなく、友人やレンタカーにも乗る機会が比較的ある人
- JAFは車にかけるのではなく、会員にかかるものなのです。
したがって、自分の車は勿論、2輪やレンタカー、シェアリングカーにも適用されます。
先ほど述べた雪山へレンタカーで行く、会社の上司の車でゴルフに行く、乗り慣れない車に乗る機会が多い人には、強い味方になるかもしれません。
損保連携の際の注意点
JAFのページにも書かれていますが、救援要請の際は、必ず自動車保険のコールセンターに電話をすること。
JAF会員はお客さまの同意の下、原則、JAFへ取次されるとのことです。
必ず加入損保経由で、JAFに加入していることを伝えて対応するようにしましょう。
ちなみに私は下記アプリを利用。
現在の契約内容の参照は勿論、アプリから事故の連絡もできるので便利。
GPSで位置情報も送信できる、結構優れモノです。
JAF加入のロードサービス以外のメリット
会員は実は色んなお店で色んな割引優待を受けることが可能。
下記のお店などが生活圏にあれば、お得を享受できるかもしれません。
使えるお店はJAFスマホアプリを使えば、近隣の利用できるお店をすぐに探すことができます。
しかもこのアプリは「デジタル会員証」にもなっています!
特典は結構バラバラなので、まとめにくいです。
下記は私なりによく使いそうなお店を並べてみました。
一部なので、割引や優待を扱っているお店全体の詳細は、下部のリンクの「JAFナビ」より確認・参照してみてください。
※2022年10月現在。
※使用条件がある場合があります。ご確認の上ご使用ください。
グルメ
- 飲み系
- モンテローザ系列店「魚民」「白木屋」「笑笑」など
サッポロライオンチェーン - 食事
- 鎌倉パスタ、牛角、すたみな太郎、ベーカリーレストランサンマルク、ラーメン山岡家
- ファミレス、ファストフード
- 和食さと、ロッテリア、ロイヤルホスト、バーガーキング 、ガスト、すき家
- 宅配
- ピザハット、ピザーラ
この中で日常でよく使う店があれば、ちょっとラッキーかも!
ショッピング
- アウトドア
- アルペン/スポーツデポ/ゴルフ5
好日山荘 - ドラックストア
- セイムス(富士薬品ドラッグストアグループ)、マツモトキヨシ
- アウトレット
- 三井アウトレットパーク
個人的にはスキーもゴルフも山も好きなので、これはありがたいかも。
ドラッグストアは日用品の買い物にも使えるので、近所に対象のお店がある人は嬉しい!
クルマ
- ガソリンスタンド
- 出光、エネオス、キグナス、コスモ、JA、昭和シェルなど
※利用できないGSもあり - レンタカー
- トヨタ、オリックス、日産、ニッポンレンタカー、ハーツ 、バジェット
- カー用品
- オートバックス、オートウェーブ
車を所有せず、たまにレンタカーに乗る人とかはJAF本来のロードサービスも含め、一石二鳥ですね!
アミューズメント
- 極楽湯(スーパー銭湯)
- イオンシネマ(シネコン)
- カラオケ館、カラオケBanBan、ビックエコー(カラオケ)
これは意外なサービスですが、使う機会はありそうですよね!
デメリット、JAF以外のロードサービスなど
会員費がちょっと高い
個人会員の場合、入会金2,000円、年会費4,000円が基本なので、初年度で6,000円かかります。
ただし、下記のように自動振替や複数年一括での支払いであれば、割引を受けることができます。
月額換算で500円のワンコイン。月1回、スタバに行くつもりで安心を得られるかどうか…考え方次第ですね。
JAF以外のロードサービス
クレジットカードのサービスでロードサービスが付くものもあります。
エネオスカードやイオンカードです。
比較してみましたが、損保のロードサービスでほぼカバーされるので、ロードサービス目的で加入する必要性はないと、個人的には思います。
イオンカードは「イオンサポートサービス」といい他のサービスも付帯しますが、有償で2,800円の年会費がかかります。
最後に
いかがでしたでしょうか?
JAFの意外な「強み」について書いてみました。
人によって車を使うシチュエーションは違いますので、一概に加入することが良いとは限りません。
自分はどんな乗り方をしているのかを考え、繰り返すようですが、月1回の喫茶店のコーヒー1杯分で安心を買えるのかどうか、という基準で考えるのも良さそうです。
優待サービスを受けることのできる損保も、通販系でないケースが殆どです。
個人的な考えですが、私はネット系損保は知識がないと、商品の選択はやはり難しいと思っています。
もし、私が個人的に自動車保険代理店を探すのであれば、代理店をしている信頼できる友人か、勤務先で加入している損保の代理店経由で加入すると良いと考えています。
信頼できる友人は勿論ですが、勤務先の総務担当者経由であれば、代理店も法人取引先の紹介、従業員ということで丁寧な商品提案をしてもらえるはずです。
JAF加入と並行して自動車保険の見直しを考えたい人は、価格だけで判断するのではなく、優遇サービス対象の損保会社を扱っているかも併せて考えてみるのも良いかと思います。
最後に蛇足ですが、もし、故障などで車を高速道路などの自動車専用道路の路肩などに駐車しなければならなくなった時のために、停止表示板は必ず携行しましょう。
現在は法律で表示義務があります(道路交通法75条の11)。
それでは素敵なカーライフを!
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