雪の降る地域の方々は常識であっても、普段雪の降らない地域の人にとっては、スキー場に行く時にクルマに積んだり、準備しておくべきものは、最初は何がなんだかわかりません。
私も南関東の出身、正直言って、最初はスタッドレスタイヤとタイヤチェーンの準備しか思い浮かびませんでした。
実は私、30代の頃はスキーにハマり、週末は愛車でスキー場に行き、技術の向上に明け暮れておりました。
SAJ(全日本スキー連盟)のスキー検定(バッジテスト)の1級も持っていますし、クルマ関係のお仕事もしております。
スキー場に行くうちに、これだけは準備しておきたいという物が分かってきました。
便利なものであれば凄く良いものって沢山あるのですが、きりがありません。
今回はそんな私が推奨する、スキー場に行く時に準備しておきたいものを6つ、厳選してご紹介したいと思います。
商品は一例ですので、自分の気に入ったものをチョイスしてみてください。
まず、最低限知っておきたいこと
点検を受ける
できればシーズンが始まる前に、定期点検を受けて悪い所がないかチェックして、直しておきましょう。
雪道で車両トラブルを起こすと、かなりシャレになりません。
特にバッテリーが弱っていて、道中でエンジンがかからなくなったりしたら最悪です。
ブースターケーブルを他の人の車に繋げてエンジンをかける方法もありますが、常にブースターケーブルを備えている人は殆どいないはずです。
他にもエンジントラブルが起こる可能性もあります。
もし、トラブルが起きてしまったら加入している損害保険会社へ連絡をして、ロードサービスを受けるようにしましょう。
ノーマルタイヤはNG、チェーンが必要なことも
夏タイヤにチェーンを巻けば何とかなる、という甘い考え方はやめましょう。
現在は高速道路でも一般道路でも雪道でのノーマルタイヤ走行は違反となります(道路交通法第71条6)。
国交省のHPで規制についての詳細な記事がありますので、事前に確認しておくことをおススメします。
走行する場所によっては、タイヤチェーンも必要になります。
チェーンは事前に練習しないと「いざ」という時に巻けませんので、注意が必要です。
また、故障などで車を高速道路などの自動車専用道路の路肩などに駐車しなければならなくなった時のために、停止表示板は必ず携行しましょう。
現在は法律で表示義務があります(道路交通法75条の11)。
備えておきたいもの 6選
車載スコップ
ゲレンデでのスキーやスノボを楽しみ、いざ帰ろうと駐車場に行ったら愛車が雪で埋まっていた…。
私にはそんな経験が多々ありました。
こうなるとドアが開かないこともありますし、このままでは車も動かせません。
スコップがないと、クルマの周りをモグラのように手動で掻き出すしかありません。
最低限、ラゲージスペースを開くことができれば、スコップを取り出せます。スコップさえ取り出せれば、こっちのもの。
車の周囲をこれで掻き出せればOKです。
雪が普段降らない地区に住んでいるのであれば、稀に降る雪掻きにも使えるので、1つ持っておくとかなり便利です。
スノーブラシ
スコップと同じく、ゲレンデから帰ってきた時の車の積雪対策に使います。
窓の雪をどかさないと運転できませんし、屋根やボディに雪を載せたまま走り出すと、走行中に雪を振り落とすことになり、後続車両に迷惑をかけることがあります。
効率よく短時間に車に積もった雪を取り除くには、必須のアイテムです。
スクレイパー
窓の雪は凍ります。
これを削り取る為のアイテムです。
ゲレンデから帰ってきて、スコップやブラシでクルマ周りの雪をかき分けて、エンジンをかけてもフロントガラスはなかなか解氷しません。
スクレイパーで削ることで、早めのフロントガラスの視界確保が可能になってきます。
スノーブラシの柄の反対側についていることも多いですが、かさばることも多いので、小さな専用のものが個人的にはおススメです。
こちらの方が小回りが効いて、便利だと感じます。
解氷スプレー
素早く凍った部分を解かしたい時に使います。
スクレイパーでもなかなか凍った部分が取れないフロントガラスにスプレーすることで、解氷を多少早めることが可能です。
様々な種類が出ていますが、ガス噴射式がおススメだと思います。
キーレスエントリーの時代なので滅多にありませんが、鍵が開かないことがあります。
その時は物理的に鍵穴に予備の物理キーを差し込むことになるのですが、鍵穴が凍ってしまうと元も子もありません。
ガス噴射式であれば鍵穴にピンポイントで噴射でき、解氷が可能です。
古い車やキーレスのない車であれば、必需品だと思います。
寒冷地用ウォッシャー液
通常のウォッシャー液は場所によっては凍ってしまいます。
大雪だと意外とウォッシャー液とワイパーはフル稼働するので、いざ使おうとしても噴射できない!ということは起こり得ます。
ウォッシャー液も寒冷地用のものが売られているので、こちらを入れておきましょう。
ゲレンデに出かける前にエンジンルームを開けて、必ず補充しておきましょう。
やり方は結構簡単ですよ。
希釈して使うこともできますが、私は面倒なので、そのまま原液を入れています。
12V充電器&スマホケーブル
ゲレンデのような寒い所だと、スマホのバッテリーの減りがやはり早くなるようです。
そのためにも車内で充電できる環境は必須です。
シガーソケットに差し込める12V 充電器と、機種に適したケーブルは必ず備えておきたいものです。
私はAmazonのクルマ用のアレクサ「Echo Auto」を利用しており、これに付属した12V充電器を利用していますが、このような2口のものが便利だと感じます。
あとは自分や同乗者のスマホに合ったケーブルを用意すればOKです。
その他のオススメグッズ
こちらではおまけとして、カーグッズではありませんが、私が「あったらいいな」と思った物を3つほど紹介したいと思います。
ヘッドライト
ゲレンデは早朝、まだ暗いうちに出発することが多いです。
この時に万が一のトラブルが起き、車外での作業が必要となった場合、ヘッドライトが威力を発揮します。
私は防災用で1つ持っていますが、ゲレンデに行く際にはカバンに放り込んでおくのが賢明だと感じています。
毛布・ブランケット
やはり寒いので、いくつかあると便利です。
仮眠の時に役立ちますし、女性のひざ掛け代わりに使うこともできます。
ゴム長靴
1足車に積んでおくだけで違います。
そんなに高価なものでなくて良いので、1足買って、ラゲッジスペースへ入れておきましょう。
雪の中での作業は、これでかなり違ってくるはずです。
最後に
いかがだったでしょうか?6選といいつつ、結局9つ紹介をしてしまいました…(笑)。
やはり非降雪地域に長年住んでいると、雪が降った時の想像力が殆どないものです。
ゲレンデに行くまで良いけれど、楽しんでいる間にずっと雪が降っており、いざ駐車場に戻ると愛車が埋まっていてちょっと絶句…。
私の経験では、本当に結構「あるある」です。
なので、よくあることだと認識し、準備をしっかり行うことでウインタースポーツを楽しんで欲しいと思います。
「これからスキーやスノボをがっつり楽しみたい」という人達の為に、参考になれば嬉しいです。
最後に、スキー場から帰ってきたら必ず車の下回りを洗浄しましょう。
雪国の道路は融雪剤が巻かれており、これは付着すると車の下回りを錆びさせてしまいます。
実は過去に錆びさせてしまい、売る時にかなり査定がダウンしてしまいました…
自分でやるのも手ですが、面倒だと感じたら洗車機でもできます。
オプション扱いとなりますが、必ず実施しておきたいものです。
洗車機によっては下回り洗車のないものもありますから、近場の設置されているガソリンスタンドや洗車場を事前に押さえておきましょう。
キズなどが付くことが不安であれば、自分でやるか、コストはかさみますが、ガソリンスタンドの手洗い洗車を利用しても良いでしょう。
もし、財布に余裕があれば車を買う時に、下回りの防錆処理をするのもアリだと思います。
最後に、ウインタースポーツ関連の記事も紹介しておきます。
合わせて読んでいただけると嬉しいです。
それでは素敵なスノーライフを!
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