ある日、母からこんな相談を受けました。
「お父さんが最近、人の話を聞き返すことが増えてきてね。色々と聞こえずらいことが増えたようなんだけど。補聴器を考えた方がいいのかな」
いわゆる高齢性難聴だと思います。
誰にでも起こりうることですし、年齢を重ねれば自然な変化でもあります。
ただ、いざ補聴器を調べてみると、価格は数十万円。
「いきなりこの金額は正直きつい…」というのが、母と私の本音でした。
高齢性難聴と補聴器の現実

高齢性難聴は、特に以下のような特徴があります。
- 小さな声が聞き取りにくい
- 周囲が騒がしいと会話が分からない
- 本人は「まだ大丈夫」と思っていることが多い
補聴器は確かに有効な選択肢ですが、
- 高額
- 調整や通院が必要
- 慣れるまで時間がかかる
といったハードルもあります。
「まずは、もう少し気軽に試せる方法はないだろうか?」
そう考えたときに、ふと思い出したのがAirPods Pro(第2世代以降)でした。
自分の経験からAirPods Proを思いついた理由
私は以前から、AirPods Pro(第2世代)以降の聴力補助機能を試していました。
詳しい体験については、こちらの記事にまとめています。
完全に医療用補聴器の代わりになるわけではありません。
ただ、
- 周囲の音を増幅できる
- iPhoneと簡単に連携できる
- すでに持っている人も多い
という点で、「試してみる価値は十分ある」と感じていました。
そこで、私の持っていたAirPods Pro2をリセットして父に譲り、一度使ってみてもらうことにしました。
父にiPhoneの聴力補助機能を試してもらった結果

聴力測定はうまく使えなかった
まずは、iPhoneの聴力測定機能を試そうとしました。
しかし正直なところ、父には操作が難しかったようです。


※クリックすると拡大します
- 画面の指示が分かりにくい
- タイミングが合わない
- 途中で混乱してしまう
高齢者にとって、細かい操作や設定は大きな壁だと改めて感じました。
それでも「少し聞こえが良くなった」
一方で、個別の聴力カスタマイズを行わなくても、
**AirPods Proを装着して音を聞くだけで「少し聞こえやすい」**という反応がありました。
父から返ってきた言葉は、
「これなら何とか使えそうだな」
この一言で、家族としてもかなり気持ちが楽になりました。
AirPods Proは「自分で操作できる人」には有効
今回感じたのは、AirPods Proの聴力補助機能は、
- 自分でiPhone操作がある程度できる
- イヤホンの装着に抵抗がない
こうした条件を満たす人には、非常にコストパフォーマンスが高い選択肢だということです。
逆に言えば、
- 操作が難しい
- 設定を一切触れない
という状態になってからでは、活用が難しくなります。
だからこそ、
**「できる能力があるうちに対処する」**ことが大切だと感じました。
見守り目的で持たせていたiPhoneが活きた

実は、父にiPhoneを持たせた本来の目的は見守りでした。
その経緯については、こちらの記事で書いています。
結果として、
- すでにiPhoneを持っていた
- AirPods Pro(第2世代以降)とすぐ連携できた
- 追加コストを抑えられた
という形で、思わぬメリットがありました。
高齢者にiPhoneを持ってもらうこと自体が、将来的な選択肢を広げる
そんな実感を得る結果になりました。
補聴器を否定しているわけではない
誤解のないように書いておくと、
私は補聴器そのものを否定しているわけではありません。
- 医療的に補聴器が必要なケース
- より正確な調整が必要なケース
こうした場合には、専門家のサポートが不可欠です。
ただ、
**「いきなり高額な補聴器を買う前に試せる選択肢」**として、
AirPods Pro(第2世代以降)は十分に価値があると感じました。
まとめ:高額な補聴器を買う前にできること

高齢性難聴は、ある日突然やってきます。
そして家族は「どうすればいいのか」で悩みます。
今回の経験から感じたポイントは以下の通りです。
- 補聴器は高額で、導入のハードルが高い
- AirPods Proは試しやすい現実的な選択肢
- iPhoneを持っていることが大きな強みになる
- できるうちに対処することが何より大切
もし、同じように
「親の聞こえが心配だけど、どうしたらいいか分からない」
と悩んでいる方がいれば、参考になれば嬉しいです。


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