長年「生きているうちに一度は実現したい」と思い続けていた夢がついに叶いました。
それは、JR飯田線の全線完全乗車(上諏訪〜辰野〜豊橋)です。
今回は横浜を起点に、青春18きっぷを使って日帰りで挑戦。
上諏訪発・豊橋行きの直通列車に乗り込み、約7時間かけて秘境と絶景の路線を走り抜けた1日の記録をお届けしたいと思います。
夢の「飯田線全線走破」へ!今回のルートと旅の概要
今回挑戦するのは、鉄道好きなら一度は憧れる飯田線の全線走破です。
飯田線は長野県の辰野と愛知県の豊橋を結ぶ全長195.7km、駅数94を誇る大ローカル線。
今回は辰野側の起点である上諏訪駅から、豊橋駅までを一気に走り抜ける直通列車(約7時間の旅)をメインに据えました。

実は私、秘境な所が好きで、秘境路線を抱え、完全乗車がなかなか厳しい飯田線乗り通しは、ぜひとも生きている間にチャレンジしたかったのです…。
今回のルート・タイムスケジュール
今回の旅は2026年8月9日に実施しました。
- 往路(アプローチ):横浜駅 ➔(横浜線・中央本線経由)➔ 上諏訪駅
- メイン(飯田線完全乗車):上諏訪駅 ➔(飯田線直通)➔ 豊橋駅[乗車時間:約7時間]
- 復路(帰路):豊橋駅 ➔(東海道本線)➔ 横浜駅
【アプローチ】早朝の横浜から横浜線・中央本線経由で上諏訪へ

4:24 横浜駅スタート!青春18きっぷに最初の改札を通す
まだ静かな早朝の横浜駅から旅がスタート。
早朝の横浜駅は徹夜で飲み明かした方や、力尽きてその場で横たわっている方が多数。
色々とカオスな状態の中を潜り抜け、そしていよいよ青春18きっぷを自動改札に通して、ホームへ向かいます。

青春18きっぷにしたのは、単純にこちらのほうが運賃が安上がりだったからです。
- 運賃の比較
- ・一般乗車券(横浜~保土ヶ谷)10,560円 ※計算の便宜上、保土ヶ谷まで
・青春18きっぷ 10,000円 ※3日通し券

まずは京浜東北線に乗り、次の東神奈川駅で下車。
当初は4:45に乗るつもりでしたが、早く着いたので1本早い4:35の電車に乗り込みます。
東神奈川からは4:53発の八王子行きに乗車です。


終点の八王子到着は5:49。
ここから6:05発の高尾行に乗ればよいのですが、5:52の電車に乗れそうだったので飛び乗ってしまいました。
慌てなくてもいいんですけどね。
中央本線で信州へ:車窓が山々へと変わる高揚感


高尾には5:58に到着。いよいよここから飯田線に乗り込む予定の上諏訪駅を目指します。
6:15発の松本行普通列車に乗り込みます。
ちなみに高尾から松本までだと走行距離は182.3Kmになるそうです。
上諏訪駅までの駅の数は33駅。148.8Kmあります。
なかなかの距離です。

車窓から際立って高い山が見えたのですが、地図を確認したら富士山でした。
山梨側からあまり見ることがないので、かなり新鮮でした。

中央本線の車窓も素晴らしいものがあります。
非日常感が満載ですね。
上諏訪駅到着!「約7時間の試練」に備えた食料調達

上諏訪駅には8:54に到着。
ここでの最重要ミッションは「途中で買い出しができない飯田線に備えた食料と水分確保」です。
上諏訪駅近辺にはいくつかコンビニがありますが、一番最寄りは駅待合にあるNewDaysでしょう。
ミニサイズなコンビニなのと、特急が止まる利用者が多い駅なので、注意したほうが良さそうです。
また、ファミマも駅近辺に2つありますが、乗り換え時間が30分弱なので、ちょっと現実的ではないかもしれません。
私はどうしたかというと、横浜駅に行く途中にコンビニに寄り、朝と昼の両方の食料を調達してきました。
中身はおにぎりとサンドイッチです。
夏場なので弁当用クーラーバックに保冷剤を入れ、リュックに入れて持参しました。
また、塩分タブレットも事前に購入しています。
あとは飲料ですが、家にあったヘルシア緑茶、アクエリアスを持参。
もう1本、コンビニで麦茶を調達し、合計1.6ℓほどを準備しました。

飲み物は上諏訪駅の自販機で調達しても良いかもしれませんね。
【メイン区間①】上諏訪〜天竜峡:アルプスを望む伊那谷を南下

09:23 上諏訪駅発:豊橋行き「長距離普通列車」に乗車

いよいよ本日の主役、豊橋行きの普通列車に乗り込みます。
これから約7時間、この電車と時間をともにします。
飯田線区間は実は辰野からなのですが、この列車のように中央本線に乗り入れている車両が多いです。
これだけの長時間、気になるのはトイレとシート。
まずトイレですが、ちゃんとついていますので安心してください。
私はトイレが近いほうなので、トイレのついている最後尾車両=3両目に乗りました。

シートは転換クロスシートで案外快適です。
これがロングシートやボックスシートだと、もっと疲れてしまうと思いますが、そこは安心できるポイントでした。


充当される車両次第ですが、私のような完全乗車客も想定して多少配慮されているとは思います。
車窓に広がる中央アルプスと伊那谷の、のどかな風景

発車すると左手にまず諏訪湖が見えてきます。
この諏訪湖が天竜川の源流となっているそうで、これから見る天竜川の秘境区間の始まりと考えるとワクワクします。
左手には晴れていれば中央アルプスの景色が見えるのですが、私は右手に座っていたのと、この日は曇天ということで、残念ながら山は文字通り「雲隠れ」しており、山々を拝むことができませんでした…。
とはいえ、伊那谷の「のどかな」風景は楽しむことができました。
飯田駅到着:ここでようやく中間拠点


12:19おおよそ中間にあたる、路線名の由来でもある飯田駅に到着。
9:23に上諏訪を出て、約3時間という所です。
意外と停車時間は短く、ホームに出て深呼吸することも叶わずでした。
ここから更に30分程度で天竜峡駅に着きますが、市街地的なところはここまで。
ここから有名な秘境区間に入っていきます。
旅の本番はここからです。

ここは天竜ライン下りといって、天竜川の川下りができます。
ホームには川下りの船頭さんのマネキンが立っています。
また、温泉もあるので川下りをして、一泊して過ごすのもいいかもしれませんね。
【メイン区間②】天竜峡〜豊橋:天竜川の渓谷美と秘境駅エリアを突破
天竜川沿いへ:車窓が一変、深い山と絶景の連続

天竜峡駅を過ぎると景色は一変。
列車は天竜川に沿って深い険しい渓谷へと入っていきます。
連続するトンネルと、窓いっぱいに広がる迫力の渓谷美から目が離せません。

よくこんな場所にトンネルを掘り、鉄路を引いたなあと感心します。
先人の努力に感謝ですね。
飯田線の聖地「秘境駅ゾーン」を車窓から満喫
小和田駅をはじめとする全国的にも有名な「秘境駅」を次々と通過していきます。
車でアクセスできないような山奥の駅に停まるたび、非日常感を味わえます。
特にこの動画の小和田駅は、飯田線の代表的な秘境駅で、駅に車で到達することが困難な駅として有名です。
最寄りの「道」や「集落」から徒歩で約1時間かけて、ようやくたどり着けるという、本当に凄い駅です。
なんと、この駅から乗車してきた人がいました。
きっと、この有名な駅の駅舎や周囲を散策したかったのだと思います。
気になる方は、ぜひYouTubeで「小和田駅」と検索してみてください。
きっと、その秘境ぶりが分かるはずです…。
7時間乗車のリアル:お尻の痛みと絶景がもたらす「旅ハイ」

中部天竜駅に14:12に到着。飯田線乗車から約5時間が経過しました。
実は小和田駅で長野県を抜けて静岡県に入りましたが、まだまだ先は長いです。
豊橋のある愛知県は、まだ先になります。
身体の疲労(特にお尻の痛み!)との闘いになりますが、流れる絶景と、よくわからない得体の知れない達成感で、不思議とテンションは上がっていきます。
【グランドフィナーレ】豊橋駅到着&東海道本線で横浜へ帰還

愛知県に入り、新城駅に到着。
ここで少し長い停車時間があり、ようやくホームで深呼吸することができました。
乗ってきた電車を、ここで再度パチリ。
この時点で15:32。終点の豊橋は16:16着予定なので、ようやく飯田線も終わりが見えてきました。
ここまで来ると山間部から、いよいよ都市部に入ってきた印象です。
16:16 豊橋駅到着!約7時間の完全乗車を達成


ついに終点の豊橋駅に時間通りに到着!

ホームに降り立った瞬間の足の解放感と、長年の夢を成し遂げた圧倒的な達成感は忘れられません。
豊橋からの帰路:東海道本線を東へつなぐ

達成感に浸りつつ、東海道本線に乗り換えて横浜を目指します。
次に乗るのは16:23発の掛川行き。4分しかありません…。
別に次の浜松行きでいいのに、と思いますが…。
なぜこの電車に乗るのかというと、浜松発熱海行きの始発電車に乗るためです。
また、浜松での待ち合わせ時間が30分あるのも理由のひとつです。

ちょっと腹ごしらえしたかったのと、お土産を買う目的もあります。

浜松から17:22発の熱海行きに乗り換えます。
予定では熱海着19:53、次の乗り換えは熱海20:04発の宇都宮線になります。
熱海はこれから花火大会らしく、大変な混雑でした。

熱海からはJR東日本の、いつもの上野東京ラインになります。
帰ってきた実感が半端ないです(笑)。
夜の横浜駅へ:1枚の青春18きっぷを眺めて

無事に21:18、おおよそ17時間ぶりに横浜駅へ帰還。
使い切った1日分の18きっぷを眺めながら、最高の旅の締めくくりです。
まとめ:飯田線完全乗車を終えて&日帰り挑戦者へのアドバイス

生きてるうちにやりたかった「飯田線完全乗車」。
ただ電車に乗っているだけのはずなのに、移り変わる景色や時間の流れの中にドラマがあり、生涯忘れられない素晴らしい体験となりました。
- これから日帰りで挑戦する人へのアドバイス
- ・食料と飲み物は事前調達が鉄則:途中で買えるタイミングはほぼありません。
・モバイルバッテリーの準備:写真撮影や位置情報の確認でスマホの電池消費が早いです。
・計画が命:行き当たりばったりやスタートが遅れると、旅が崩壊します。
最後に旅の翌日のXの投稿を掲載して、締めたいと思います。
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